(1) 英語シャワー効果、その根拠は何? その3

自分の発した言葉が伝わったかどうか、そのフィードバックがあるから、修正できたり、モチベートされたりするのです。

理科系の方なら当たり前に理解できると思いますが、すべての発見、発明や学習は、「仮説 – 検証 – 修正」のサイクルを回すことで得られます。

検証できないものは、修正のしようがないということです。

スポーツでもそうです。

相手のコートやゴールを隠した状態で、シュート練習やサーブ練習を延々続けたところで、入ったかどうか分かりませんから、修正しようもなく、上達するはずがないということはイメージできますよね?

英会話で言うと、検証作業とは、実際に話してみて、相手の反応を見るということに他なりません。

つまり、

お母さんに代わる相手が必要である

ということです。

第一、l, r, v, f, th, si, zi, t など、日本語に存在しない発音は、今まで使ったことがない舌やアゴの筋肉を使うわけですから、練習もせずに聴いただけで発音できる道理がありません。

(日本語のラリルレロは英語のrとlのどちらでもありませんし、tも舌の位置と上顎への付け方が違います。)

私自身もこの手の教材で失敗したわけですが、そもそも、そのようなやり方がうまくいったという話は今までに聞いたことがありません。

あなたの周りには、聴くだけ教材でペラペラになったという人がいらっしゃいますか?

へんな例えで大変恐縮ですが、身の回りにガンでお亡くなりになられた方は何人かいらっしゃるはずです。

ですが、特殊な方法で英語がペラペラになったという人の話は聞いたことがないと思います。

人口当たりのガンに罹患する率と何らかの英会話教材を購入されている方の率とでは、後者の方が圧倒的に高いはずです。

具体的に数字は出しませんが、調べればすぐに分かります。何百万本売れたとか謳っているはずですので。

本当に効果があるのであれば、そこら中がペラペラな人だらけになっていてもおかしくありません。

販売実績と謳っている効果の間に矛盾があるのですが、誰も指摘はしません。

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