地球上には、タイ語のように、もともと過去形がない言語もあります。
タイ語ではpai lew(行く+すでに=行った)のょうに[動詞]+[時間を表す名詞または副詞]で過去を表します。
過去形にしないと伝わらないと思っているのは、たんなる私たちの思い込みなのではないかと思います。
外国人と話すとき、相手は、「日本人は英語が不得意」なことは百も承知で、あらかじめ「理解しようという姿勢」になっていますので、たいがいのことは通じます。
そして、実際に「通用する」ことで自信が生まれてきます。
するとモチベーションが上がり、集中力や吸収力が増すプラスのスパイラルに入りますので、結果的に上達も早まるのです。
現実に、私自身は英語を話すときに完了形はあまり使いません。
そう言うと、カッコつけているように聞こえるかも知れませんが、別にポリシーがあってそうしているわけはありません。
たんに過去分詞を思い出せない(あるいは自信がない)ことが多く、思い出そうとすると、少し間が空いてしまうので、つい過去形だけで済ませてしまっているだけです。
先ほどのように、have been to をvisited と言うような言い方です。
現地の人間ですら使わないことも結構あります。
Have you eaten dinner? ではなく、Did you eat dinner? のように。
通常の会話では、ほとんど過去形だけでもまかなえたりします。
実際の外人どうしの会話でも助詞が抜けたり、時制が妥当でなかったりというのはよくあるケースです。