しょせん、文法は、
言語の完成後に、それに合せて「後付け」で作られた理論
でしかありません。
会話レベルが上がってきますと、文法の間違いは自分で気づくようになります。
このことはとても重要です。
私たち日本人は、さんざん学校の授業で文法を学んできました。
おそらくは、世界一英文法に時間を費やしている人種です。
でも、結果は前述の通りです。
私も、あなたも、恐ろしく時間をムダにしてきました。
これだけ文法に時間を掛けてきて、それでも英語が話せないのであるならば、あなたはこれ以上そのムダを続けますか?
同じ時間を実践的な英会話の練習に注ぎ込んだ方が、はるかに効率的だとは思いませんか?
時間があり余っているのなら別です。
正しい英語を心掛けたり、表現力に磨きを掛けたりすることも悪くありません。
でも、過剰に注力するのはどうかと思いますよ。
外国人が「ら抜き言葉」を喋ったり、「ヤバい」を肯定的な意味で使ったりしたら、あなたなら指摘しますか?
他にも、「ありえる」、「全然いい」、「なにげに」「超◯◯」、「自分的に」、「きしょい」といったような、おかしな日本語が、次第に市民権を得掛けていることを見ましても、言語は生き物ですので、形を変えていくわけです。
先で触れましたように、世界番付という番組に出ているG20と呼ばれる外国人の方たちも、一部の半日本人を除き、正しい日本語を使っていませんが、番組として成り立っていますし、私たちは彼らの発言のすべてを理解することができます。