「日本人の小学生に100%英語をマスターさせる法」の著者で、鵜沢戸久子さんとおっしゃる方がいます。
鵜沢氏は、子ども専門に、40年にわたる指導で、ネイティブ並みの英語力を持つ卒業生を10,000人以上輩出してきました。卒業生の英語習得率は100%だそうです。難関大学、一流企業に多数の人材を送り出してこられました。 |
彼女は言います。
『最近、日本語をいっさい使わず「英語は聞き流すだけでマスターできる」という手法が流行っています。しかし、すでに多くの方がうすうす感じているように聞き流しだけでマスターできるほど言語習得は甘くありません。日本人が英語を苦手とする理由は、語順感覚の違いによるものです。』
そして、彼女のレッスンの核となるのが、足し算式英文順次拡張メソッドです。
このメソッドは、先にご紹介した藤永氏もレッスンに取り入れ、成功しています。
日本語は、S+O+Vで成り立っていますが、英語では、S+V+Oが基本です。
日本人は、通常最後に来る語句が重要だと無意識に認識していますので、脳が勝手に最後の部分を中心に聞き取ろうとします。
「私は東京には行きませんでした。」
ところが、英語では主語の次に重要な語がきますので、英語を聴いたときに最後の目的語だけが印象に残ってしまいます。
I didn’t go to Tokyo.
このような短い文では問題なく聞き取れるでしょうが、長い文で途中にさまざまな語句が挟まっていたりすると、最後の ”Tokyo” だけが印象に残ってしまい、「東京がどうしたの?」、「行ったの? 行かなかったの?」と混乱してしまいがちになります。
この日本人特有のクセを矯正するのが足し算式トレーニング法です。