【5】 最後に(まとめ) その20

  • 何と言っても経済大国

2014年度一人当り名目GDPは、為替レートの影響もあり、27位と大きく順位を落としましたが、資源国、観光国、小規模国を除けばトップグループの一員、経済大国であることに変わりはありません。

「借金大国」というラベルはふさわしくなく、国債の海外依存度(外国からの借金)はわずか4.7%(2015-Q2)です。逆に24年連続で世界一の対外債権国であり、また、国民の個人金融資産残高も1,700兆円あります。

約146兆円(2015.2)の米国国債を保有しており、この額は世界一です。中国に次ぐ世界第二位、約150兆円(2015.3)の外貨準備金を持ち、この額は米国の10倍に相当します。

円は世界三大通貨の一角を担い、決済通貨としては、世界取引の2.8%(2015.8)と低いものの、為替取引量は、EUR/USDの24%に次ぎUSD/JPYが18%の2位で、USDが不安定なときにリスク回避の意味で安心して買われる準基軸通貨としての性格を持っています。

金融資産100万ドル以上が245万人と世界第二位の富裕人口(World welth report 2015)、国民の10人に1人が富裕家庭です。(私は違います!)

景況感はずっとよくありませんが、失業率は3.58%(2014年)と先進国で最低水準です。

TPPも味方に付け、競争力のある独自の製品・サービスを武器に積極的に外需を開拓すれば、まだまだ大きな可能性があります。

食品でも日本米(ジャポニカ種)、和牛、緑茶、日本酒、日式ラーメンなど、海外に浸透が始まっているものは数多くあります。

国土は狭いが、領海と排他的経済水域を合わせた面積は、447Km2と世界6位の広さがあり、メタン資源など将来の可能性を秘めています。

 

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