英語を話せるようになるのに一番大切なことがあります。
それは、絶対に「文法」にとらわれないということです。
小さな子どもの稚拙な文であっても、大人は理解できます。
文法的な間違いや単語の間違いに気を遣い過ぎるのが日本人の最大の欠点です。
これは、学校教育に問題があると思っています。
すべての会話を現在形のみで喋ったとしても、必ず通用します。
話す前に、時制は過去形にしなければとか、三人称なので動詞はSをつけなければ、複数だから複数形にしなければ、過去形じゃなくてここは過去分詞を持ってこなければ、仮定法第三文型なのでIf文に過去形、後ろはcould + have + 過去分詞だな・・・・
そんなことを頭の中で「グルグル」と考えているから、即座に反応することができなくなるのです。
テストの場合は、考える時間がありますが、会話の場合は、「瞬時」に反応しなければなりません。
すぐに反応することが一番大事で、正確さはその次です。
話す相手は、こちらが英語が得意でないことを分かった上で、すでに理解しようという姿勢になっていますので、たいていのことは通じます。
そして、通用することで自信が生まれてきます。
つまり、会話そのものに文法はさほど重要ではないのです。
子どもは文法を知らなくても会話をマスターします。
考えてみて下さい。大航海時代の人たちは、初めて上陸した先で、「未知の言語」を話す
「未知の人種」とでもコミュニケーションできたわけです。
日本に渡来したポルトガルやオランダの人たちも始めから日本語が話せた訳ではありません。
ましてや、先に「文法」を学んでからやって来たわけではありません。
だからといって、文法を否定するわけではありません。
英語を覚える際のガイドにはなり、理解の助けにはなってくれるでしょう。
でも、とらわれすぎては、会話になりません。
答えに詰まってしまう人のほとんどが、文法にとらわれ過ぎているケースです。
文法は、ある程度話せるようになってからでも、いくらでも矯正していけますし、自分のレベルが上がってくれば、相手の話を聴いていると、矯正されなくても自然と自分の間違いに気づき、自ら直していけるになります。
そうなることが理想形ではないでしょうか?。