予習をしないのは、出来るだけ、「その場対応」が出来る能力を身につけるためです。
会話力を高めるためには、初めはグタグタでも、会話そのものを経験していく中で、瞬時のやりとりができる対応力を養っていく必要があります。
わからない単語が出てきても、それをやりとりの中で、意味を訊き、自分のものにしていく・・・そのようなことも必要となって参ります。
レッスンではなく、実際の会話の場面では、予習することはできません。
相手とのやりとりの中で意味を理解し、自分の意見を述べる・・・
それも大切な経験になるのです。
その結果として、レッスン中にうまく表現できなくても、沈黙時間ができても、気にする必要はまったくありません。
講師も十分にわかっていますし、他の受講生様も同じです。
あせらずに一つ一つクリアしていけば、必ず力がついてくるのが実感できるようになります。
私たちも、学校に上がり本格的な国語授業を受ける前、つまり日本語の基本を習得する段階では、予習などしなかったのではないかと思います。
帰国子女や留学経験者たちは、現地でそれなりに勉強もしているでしょうが、主には、実際の場面で経験を積むことによって英会話を習得しているはずです。
彼ら彼女らは「英語の勉強」はするにしても、「会話の予習」なんてしないでしょうし、日常の生活そのものを予習することは、そもそも不可能なことです。
復習は時間があるのであれば、やってもいいかも知れません。
テキストを見て復習するのではなく、自分の話した内容を思い起こして反省するだけで十分です。
「ああ言ったけど、こういう言い方をしたほうがよかったのではないか?」
と反省し、頭の中で整理するだけです。
これは通勤の電車やバスの中でもできますよ。