しかしながら、この教会でのレッスンの経験により、英語自体は好きになりましたし、中学、高校と得意科目の一つになりました。
それなりの進学校でしたが、高校を卒業するまで、テストはいつも90点台でしたし、英語の偏差値は70以上ありました。
共通テストの英語では190点台をマークし、そのおかげもあって、有名国立大学に進学することもできました。
また、中学生くらいから、大学を卒業するまで、コピーバンドを作って演奏するくらいに洋楽のロックにハマり、毎日浴びるほど洋楽を聴いたり歌ったりしていました。
しかし、訳詞がないと、依然まったく英語の詞が理解できない私でした。
世間の多くの若者がそうであるように、英国や米国に憧れを抱き、なんとか英語が理解でき、話せるようになりたいと思いつつも、ままならないで時は過ぎていきました。
大学卒業時に至っても、依然として英会話力はゼロに等しい私でした。
このことからも、学校での「英語力」と「英会話力」の間には、何の相関関係もないということがお分かりいただけるのではないかと思います。
受験英語は「文法力」や「読解力」であります。
それに対し、「英会話力」というものは、まったくの別物です。
後ほど詳しく述べますが、他の多くの日本人同様、「英語力」強化の罠にはまっていた私でした。